慢性呼吸器感染症
聞き慣れない言葉ですが抗酸菌、真菌、細菌などヒトの肺に住み着いて長期間感染がつづく一連の呼吸器疾患のことを指します。代表的なのは肺結核でした。幸い抗結核薬の登場、標準的な治療方法の確立と復旧で結核患者さんは減少しておりますが、最近増加しているのが肺非結核性抗酸菌症、なかでもMAC(マック)症と呼ばれるタイプの抗酸菌症です。治療は長期間に渡ることが多く、服薬がきちんと行えているか、治療効果は十分か、視力障害、肝機能障害、皮疹、下痢などの副作用がないか定期的に確認しながら専門家のもとで治療することがのぞましいと考えます。
更に最近は放線菌、アスペルギルスなどの他の病原微生物による呼吸器感染症の患者さんも増加傾向にあります。
長引く痰をともなう咳(湿性咳嗽)、他院で慢性気管支炎と言われた、最近症状が徐々に悪化しているなどお困りの方は遠慮なくご相談下さい。